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ハズビン・ホテルへようこそ | 楽曲からインスパイア元のミュージカル作品を考える ※ネタバレなし

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ディズニー以外の映画

2024年入ってすぐのビッグイベントでしたが、4年前に公開されたパイロット版を経て、
ついにハズビンホテルの全8話がAmazonPrimeで公開されました!

プライムビデオ公式YouTubeより

私も4年間非常に楽しみに待っていた作品だったので、本予告が公開されたときはとてもうれしかったですし、
全8話駆け抜けて、何度見返しても満足できる最高の仕上がりとなっていたと思っています。。。!!

本記事では、これから作品を履修しようか迷っている、または、
履修したいと思っている全ディズニーファン、ミュージカルファンに向けて、

本編のストーリーの核心には触れず、楽曲の観点から、
ハズビンホテル原作者様がどのような他作品からインスピレーションを得ているか
予想して、作品比較をしていきたいと思います

本作の見どころの一つに、ミュージカル要素というのもかなり大きな要素になっていると思うので、
一部の楽曲を取り上げながら、魅力あふれるハズビンホテルの楽曲に触れていきましょう!

s1 ep1: Happy Day in Hell

まずこちらの“Happy Day in Hell”という楽曲は主人公チャーリーが、物語の幕開けを告げる最初の楽曲となっています

本作の前提として、地獄は罪人が増えすぎており、人口過密問題という問題を抱えています

チャーリーは天使軍が年に一度「エクスターミネーション」という地獄の住人の殺戮を行うことで、
人口が強制的に減らされ、制御される現状に心を痛めており、
罪人を救済し、天国へ送ることで人口過密を解消させようと考えました

そんなチャーリーが、本曲では「誰にでもやり直すチャンスがある」と信じて歌います

ホテルを飛び出し、街へ繰り出し、地獄の住人達とともに歌い上げるこの曲では、
チャーリーの、地獄では浮いた前向きな思想と、
それに対比するように住人達が複数登場して、
それぞれの悲痛や諦め、投げやりな感情を歌い上げるような構造となっています

雑踏を縫うように軽やかに歌い上げる主人公と、
人なみという状況でまず思い浮かべられるディズニー作品が1作あります

それは「美女と野獣」という作品で、とりわけ『朝の風景』という楽曲です

プライムビデオ公式YouTubeより

『朝の風景』と”Happy Day in Hell”を聴き比べると、
描写や人物の置かれた立場といった構成がかなり近しいことがわかります

『朝の風景』は、代わり映えのしない日常に対して、
街のみんなとなじめずにいる主人公が、街を出て、
もっと外の世界で待ち受ける運命に思いをはせるようなメッセージ
となっており、

“Happy Day in Hell”では、代わり映えしない地獄の悲惨な日常を目の当たりにし、
周囲を異なる思想を持ちながらも、住民を愛し、
今自分が置かれた世界の中でよりよくしていく方法を見出そうとする主人公
が描かれています

似た状況でありながら、曲の持つメッセージは大きく異なります

物語を鑑賞しながらぜひ聞き比べをしてみてください!

特に、地獄の住民の声とチャーリーの主張が折り重なるように歌い上げられる箇所は鳥肌です

物語の導入としてふさわしい一曲になっていますね

s1 ep5: Hell’s Greatest Dad

“Hell’s Greatest Dad”はかなり人気な楽曲の一つなのではないかなと思います

チャーリーの父親であるルシファーがホテルを訪問し、
父親不在の間、父親同然とチャーリーの事業に協力してきたアラスターと、
アラスターのことを認めていない父親のルシファーの二人が、我こそはチャーリーの真の理解者だと歌い上げる楽曲です

チャーリーを主人に見立て、
自分だったらこんなことをしてあげられる・叶えてあげられると魔法や権力を誇示しあう様子はまるで、

「アラジン」『フレンド・ライク・ミー』のようです!

プライムビデオ公式YouTubeより


『フレンド・ライク・ミー』で、
自分の真の力をご主人様となったアラジンに気づかせようとするジーニーにとても似ています

アップテンポでノリも良く、
コロコロと変わる場面の転換も楽しんで鑑賞することのできる一曲となっていると思います

s1 ep7: Ready For This

最後に紹介したい楽曲は、“Ready For This”です

この曲では、チャーリーが人食いタウンという街を訪れ、
その街に住む住人にとある協力をお願いする場面で歌う楽曲です

住人達の団結を呼びかけ、人々はチャーリーの切実な歌声に心を動かされながら、心を一つにしていきます

はじめは一人の小さな一声でも、
歌の力で人々の総意に変わり、大きなエネルギーになっていく様子
は、

「レ・ミゼラブル」『民衆の歌』を彷彿とさせます

プライムビデオ公式YouTubeより

また、本エピソードの中心人物となる、大きな帽子とドレスが特徴的な悪魔、
ロージーは、ディズニー+で配信されている作品『ハロー・ドーリー!』の主人公、
ドーリーからも着想を得ていると言われており、

ミュージカルにおけるモブキャラのアクロバットのシーンや、
ロージーのファッションについて、『ハロー・ドーリー!』が大きく影響を受けているのがわかります

そして、ロージーとアラスターの雰囲気は、
ディズニー作品の『メリーポピンズ』に登場するメリーポピンズとバート、ジャックに近いものがあり、
こちらの作品もディズニー+で併せて履修してみるとより楽しめると思います

本楽曲はかなり、物語の終盤で歌われているので、
今回の記事で多くをお伝えすることができないのが歯がゆいのですが、

私の大好きな場面でもあり、大好きなエピソードなので、
これから見られる方は7話まで楽しみにしていていただければと思います!

まとめ

それぞれの楽曲でも添付しましたが、アマプラ公式では歌詞付きで各楽曲動画が提供されていて、
AppleMusicでも同様に、全曲の視聴が可能です

本編だけでなくアフターフォローまで手厚すぎますね。。。。。。

ほかにも魅力的な楽曲がたくさんあり、各エピソードごとに2曲ずつ新曲の歌唱シーンがあるんです!

余談ですが、個人的に平成のハズビンホテルだな~と思っている作品があるので、
ハズビンが好きな方向けに以下作品をおすすめします。

【ハズビンホテルとの共通ポイント】
①いろんな人種/ジェンダーのキャラクターの個性がぶつかり合う!
②歌唱シーンが何と言ってもかっこいい
③暴力・発言など辛辣で、激しいシーンも

ハズビンホテルS2の待機中で、ハズビンみたいな世界観の作品に飢えている方が居ましたら、
ぜひこちらも抑えてみてください!

最後に、ハズビンホテルが気になるけどまだアマプラの会員ではない…という方に向けて、
最後の一押しとして、無料で視聴することのできるパイロット版を置いておきます…!

原作者であるVivziepop氏のYouTube投稿より

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