以前の記事でハズビンホテルをご紹介させていただきましたが、
今回もまた人種の・ミュージカル・ジェンダーの渋滞…そんな世界観が好きな誰かにお勧めしたい、
海外ドラマ『glee』をご紹介します!
(ハズビンホテルがお好きなら、きっと本作も気に入ると思います…!)
gleeはアメリカのドラマシリーズで、シーズン6(各シーズン20話くらい)まで続いているので、
一見かなり長いように見えますし、実際長いのですが…
一度見始めると次が気になって仕方がなくなるので体感は秒です(笑)
gleeの魅力をネタバレなしでお伝えすると、ずばり
①スクールカースト底辺のgleeクラブが成長し、夢に向かっていくストーリー!
②毎話ごとに複数の神曲(洋楽)たちがカバーされている!
③様々な人種、ジェンダー、家庭環境のキャラクターがおり、同じgleeクラブのメンバーとしてぶつかり合っていく!
とくにこの3点を推したいと思います。
※ちなみにディズニー+、またはHuluで視聴可能です。
①スクールカースト底辺たちの奮闘記
アメリカにかかわらず、どの学校にもそういった風潮はありますよね。
gleeの舞台となるマッキンリー高校では、アメフト部やチア部がスクールカーストのトップ、
gleeクラブは「変人の集まり」とされていて、結構ひどい扱いを受けています(苦笑)
学生間のいじめや暴力、差別がはびこる学生生活の中で、
歌が好きな学生たちがglee部に集まり、はみだし者同士でぶつかり合い、音楽の力で乗り越えていきます。
学生のスクールカーストって辛辣ですよね、、、
でも社会に出ると、それが本当に小さな世界だったなと気づいて、
自分が井の中の蛙であることに気づくのですが、
当時は学生の世界=学校なので、スクールカーストが彼らにとってのすべてになっています。
②毎話の歌唱シーンに元気をもらえる
gleeはミュージカル要素があり、ほとんどが有名なアーティストのカバーやマッシュアップです。
洋楽をあまり聞いてきていないという方も、それぞれの場面でキャラクターの心情にあった曲が選曲されているので、
違和感なく演出を楽しめると思います。
レディガガ、ケイティペリー、ビートルズ、ビリージョエル、マイケルジャクソンなど・・・・
有名アーティストの名曲はもちろん、レントやウエストサイドストーリーなどのミュージカル作品も扱います。
gleeを通じて原曲に触れたくなったり、元のミュージカルを見てみたくなると思います。
現に私の映画好き、洋画好きになったきっかけが、このgleeを中学生の頃に触れたからなのですが、
マッシュアップだったり、アレンジも秀逸で、原曲へのリスペクトも感じられるので、
洋楽や洋画がもともと好きという人にもおすすめです。
③多様な人種、ジェンダー、家庭環境の渋滞
本記事の予告を見ていただくとすぐにお分かりかと思いますが、
この作品には本当にたくさんの人種や、ジェンダーの生徒が登場して、それぞれが複雑な家庭環境の中で生活をしています。
白人、ユダヤ人、黒人、ゲイ、レズビアン、トランスジェンダーなど、
キャラクターの人種、性的思考は様々です。
身体的に障害を持つ子や、ダウン症の子も同じ高校に通っています。
そしてそれぞれのキャラクターが身体的特徴やジェンダーに対して、差別的な発言をしたり、
いじめに発展したりといったスクールカーストの闇のような部分も色濃く描かれています。
また、高校生での出産や性病、貧困、DV、シングルマザー・ファザーなどの問題や家庭環境も絡み合いながら、
物語が展開します。
激動の高校生活でお互いをののしり合い、喧嘩をしながらも、
恋をしたり、ともに歌い踊り、
最終的に相手を理解して、尊重できたりやっぱりできなかったりする、等身大の高校生の葛藤や成長は必見です。
余談ですが、特に私がgleeにはまっていて、リアルタイムで追いかけていたころにはまっていたキャラクターは、
ゲイの男の子、カート・ハメルでした。
そして、今も見返すと、やっぱり彼が一番好きです。
カートの強さは、男性、女性に縛られず、自分らしさを追求できるところ、
そして他人に流されることのなく、強い信念と誇りを持って生きているところだと思います。
ゲイであることを理由に、他生徒からひどくいじめられたり、危ない目に遭うこともありますが、
それでも彼は負けずに、自分の着たい服と、スタイルで生きている、
そして、困っている友達にも手を差し伸べることのできる心の広さも持っていて、
ひいき目かもしれませんが、本当に強く美しいキャラクターです。
カートの他にも、たくさんの魅力的なキャラクターが居るので、
きっとお気に入りのキャラクターや、自分の考え方に近いキャラクターが見つかるはずです。
そしてgleeと同じように、社会や学校で生きづらさを感じている人がいるなら、
是非この作品をお勧めしたいです。
きっとこの作品に登場する誰かが、あなたの人生を支えてくれます。
今、生きづらさを感じているなら、是非gleeを見てパワーをもらってください。
私も、学生時代では、カートにたくさん背中を押してもらっていたと思います。
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