今回は、ディズニー+での独占配信作品の一つであるディズニーピクサー作品、
『ソウルフル・ワールド』についてご紹介します
本作は、人間が生まれる前に「どんな自分になるか」を決める場所が存在し、
生まれる前から性格の方が決まっているという設定の映画です
先日、『あの夏のルカ』の記事でも触れましたが、
『私ときどきレッサーパンダ』『あの夏のルカ』『ソウルフル・ワールド』の3作が、
2024年春に劇場公開されます!
※ディズニー公式記事はこちら
※ヨモギシネマの過去記事はこちら↓
今回は、2024年4月12日公開予定の『ソウルフル・ワールド』にスポットを当て、
結末やクリティカルなネタバレを避けながらも、
ターゲット層や見どころを紹介していこうと思います!
誰におすすめの作品?
本作はかなり幅広く、男女問わず大人におすすめの作品です
とりわけ、音楽をかじっていたことのある人や、
大きな夢を追いかけた経験・今追いかけている、という人にもおすすめです
夢破れた大人、夢を追う大人が複数登場し、
映画を通じて自己投影したり、映画から学ぶことができる事間違いなしです!
逆に、子供には少し難しい内容も多く、
もしかすると飽きてしまうお子さんもいるかもしれません
続いて、作品の推しポイントについてご紹介します!
ポイント① ディズニーでは新しい切り口で「夢」を描く
夢を描くディズニー作品というとどんな作品を思い浮かべますか?
『シンデレラ』だったり、
『ズートピア』などでは、
主人公の類稀なる努力と、夢見る強い力を以って、
夢を叶えていく過程を描いていました
大きな目標を掲げて、夢に向かって諦めずに突き進むというのもまた、
その人の人生であり、大変立派なものです
大きな目標を達成した時に得られる幸福感というのも、苦労した分だけ大きく感じます
ですが、この作品の登場人物である22番というキャラクターは、
人生の中でただ歩くという行為、ご飯を食べる行為など、、、
なんでもない日常の中から、幸福感や感動を見出していきます
22番を少し紹介すると、
まだこの世に生まれ落ちたことのない子供の魂を模したキャラクターです
紆余曲折あり、22番は地球での生活を体験することになり、
初めは誕生することを嫌がっていた魂(ソウル)でしたが、
生きることに前向きになっていきます
22番の感性を通じて、「生きる」という事に対して、初歩的な考え方に立ち返ることができ、
何気ない日常のなかで、幸せに感じられる瞬間はたくさんあり、
たとえ夢が叶っても、叶わなくても、
人生にはたくさんの煌めきが溢れているのだと気づくことができます
ポイント② 抽象的なものをアニメで表現する難しさ
この物語は、人間が生きている世界以外の概念を描写している場面も多く存在します
生まれる前の魂や、その魂の管理人達など、
実体のない抽象的な概念をアニメのキャラクターとして生き生きと表現しています
人間が生まれる前の世界では、ジェリー、テリーといった登場人物が存在しますが、
彼らは一筆書きのような一本の線で描かれており、
生まれる前のソウル達を管理したり、導く役割を担っているキャラクターです
また、時折人間が何かをしている中で、
熱中すると「ゾーンに入る」という言い方をしますが
ゾーンに入った様子を表現する箇所もおもしろい表現をしています
ゾーンは、ものすごく集中していて、意識が他の場所へ行っているような錯覚に陥りますが、
それを、地球に体の本体は存在しながらも、
このソウルの世界と意識が繋がっているような形で描かれています
集中していて、周りの話が入ってこない経験は誰にでもあると思いますが、
意識がこの世ではない場所へ飛んでいると表現していて、
おもしろいなと思いました
他におすすめしたいディズニー+の作品
ジャズや色彩といった部分で気に入った人へおすすめしたい作品は、
『ファンタジア2000』という作品の中でも、
ラプソディインブルーの短編です
ラプソディーインブルーは元々ジャズの曲名ですが、
その名曲に乗せて、ニューヨークを生きる様々な人々が、
夢や不安を抱えながら生きている様を描いています
また、先日記事にも取り上げた、
『あの頃をもう一度』もおすすめです
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